8/6ののらねこ 文は田島薫
猛暑のねこ
ここんとこ朝から30度を越す猛暑だから、ねこさん顔出さないだろうなー、って
思ってたら、やっぱりその通りだった。
路地の見回りにも行って帰って来た午後の2時現在でも、見たねこさんは、出勤し
て階段上がって、2階のベランダの影に寝そべってたバットマンひとりだけ。
そのバットマンだって、にゃ、ってあいさつはしたものの、わき腹を何度か掻いて
やったんだけど、5回もやると、暑くてうっとーしー、もーいいかげんにやめろよ、
って人のいい(?)彼が思わずかみつこうとしたぐらいぐったりしていた。
で、もう書くことなくなっちゃったんだけど、さっき路地の見回り行った時のこと
を無理矢理ご報告して、間をうめたいと、かよーに思うしだいでございます、って
ふうに書くとそれだけでも間が埋まる、ってそんな無駄口書く意味がどこにあるん
だ、読む方だってそんなもんにつきあってるほどのひまじんはあんまりいないんだ、
このやろー、短けりゃ短いほど、よかったー、って思う読者の方が多い、ってうわ
さだってあるじゃないか、そりゃそーだったんだ、こりゃ実に申し訳ない、って、
おしっ、こいで大分文字数かせいだ(おーい、暑さで頭やられちゃってるぞー)。
で、北側の路地の小さな庭の家の庭にも、弁当屋にも、ねこさんのいた記憶がよぎ
るだけ、南側の路地のあちこちも、ここにあれがいたんだよな、って記憶がよぎる
だけ、弁当屋の前には、ねこさんのために出したんだろう食パンのちぎったやつが
たくさん置かれてて、でもねこさんの姿はなかった。
おーい、毛皮のねこさんたち出ておいでー、炎天下へ!、ってやだよな。