9/19ののらねこ 文は田島薫
またのびている
一旦寒くなって、雨なんかも降ったと思ったら、連休明けのきょうはまた真夏の暑さ
が戻って、ねこさんの姿が見えない、って思ってたら、ねこけもの道の横にある貯水
タンクの上できたなくろが体伸ばしてうつぶせに寝てた。
きたなくろはいつもたいていうつぶせに寝てるから、少し内蔵の機能に問題があるの
かも知れない。動物は弱ってる部分を下にして守ろう、って生理が働くもんだ、って
いつか聞いたことがあったよーな気がする。そー言えば肥満ぎみの私の友人にもそー
いうのがいた。(心当たりある当人は食事バランスに気をつけるよーに)
いつ来るあてもないお客のために一応ココア食堂としては皿にエサ入れて出しておく。
午後んなって見てみると、ちょこっと減っていて、バットマンがお昼に来た、って、
シャンさんが言った。
酒屋に行くついでに、近所の路地を見回りに行って見たら、北側の路地にはどこにも
ねこさんの姿はなかったけど、向こうから顔見知りのグラマーお姉さんが来たので、
こんちは、って言うと今からお昼?って聞かれたので、ただの散歩です、って言った
ら、あら、いーわねー、って言うんで、いーんならみんなすればいーじゃないか、っ
て思ったんだけど、そーかー、まともな仕事してる人たちはそいういうことできない
のか、って気がついた(どーでもいい話で、水増ししとります)。
南側の路地にもねこさんいないなー、って思ってたら、そばの青空駐車場にねこさん
いたんだけど、青いぴかぴかの新車のボンネットにグレーとうす茶の三毛がうつぶせ
てて、でも、こっちは内蔵機能に問題があるんじゃなくて、なんだかつめたててる、
機能確認が目的のよーに見えた。
新車のつるつるのボディーにつめたてるの多分気分いいんだろーなー。
なんだかわかるなー(おいおい)。