2/28ののらねこ 文は田島薫
リセットナンバーツー気持のいい晴れの天気、事務所に出勤すると、朝1のシャンさんがあいさつに
続いて(ここまで先週と同じ)、何も言わない。
彼はこっちがだまってても、たいていねこさんが来た情報をくれるので、
何もないようだったけど、それだと、ここの文章が書けないので、なんでも
いいからおせーて、って気持で、ねこさん来なかったか聞いてみら、下に若
とらがいたけど、上がって来たのは見てない、って、うすーい情報。
じゃ、しょうがない、ってことで、いつものように、先週先週、先週なんかあったっけかなー、あ、そーだ、バットマンが上がって来たので、お、バッ
トマン、って言って、かまおうかなと思う間もなく、ちらっとこっち見てから
階段下りて行っちゃった。
それから、週末には階段下でも会ったな、お、バットマン、って言って、さわ
ろうと手を伸ばしかけたら、やっぱり、さささ、と向こうへ行っちゃった。
前はそんなにあからさまにこっちを避けるようなことはなかったはずのに、つーとんに続いてバットマンも記憶をリセットしちゃったのだろうか。
ねこさんはひょっとすると、みんな春になると、居ながらにして生まれ変わる
のかも知れない。
ま、ただガールハントの季節なもんで、気持も忙しくて、のんびりした人にかまってるようなヒマはない、って思ってるだけかも知れないんだけど。