12/1ののらねこ 文は田島薫
きょうも先週と同じで朝から雨でお客さんは誰も食事に来ない。しょうがないから、また傘さして七曲がりの路地の家の前の箱を見に行った。
つーとんが腹を上にして、まだらが手前にくっついていてこれも先週と同じ。
ふたりでこっちをぼんやり見て、何の用なんだろ?って顔をしたこれも同じ。
これはデジャブだ、ねこが太ってるからデブジャブだ。
冬眠に入ったように、ふたりともあったかそうな毛布の上で気持ちよさそうに寝転んでいるのを見ると、もううちの事務所の方へは永遠に来ないように
感じられるんだけども、いつも晩に帰る時入れておくエサも朝見ると皿は
空になっているから、夜食ってことではいつも来てるようだ。
朝もたまには来るようだ。先週末もつーとんとまだらとバットマンが同時に
やって来て、朝1のシャンさんが、食事を出したそうだ。
みんなちょこっとづつしか食べなかったそうだけど。
たまに来たお客さんにシャンさんは興奮して、どどっと山盛りのエサを出した。
夜われわれが帰る時もエサはほとんど出した時のままの量が残っていた。