4/1のらねこ 文は田島薫
天気は晴れだ。朝出勤するとドアの前のサラは空だ。エサを入れておく。ねこが来た。(ここまで前回の流用)
また飼い猫だ。…いや、のらねこ名誉会員だ。
事務所のドアの少し開け放した隙間から、のぞきこんだねこをクボセンセイが発見。
ほらほらへんなねこが来てるよー!と叫んだ。
また鈴をつけた、きれいな若いバットマンちょび髭付きだ。窓からおじさんたちが顔を出すと、逃げようとしたが、
声をかけると、立ち止まって、こっちを見ている。(定番)
クボセンセイは、受けようと、空中にマタタビの粉を振りまいた。バットマンは、おやおやおやーと空中に顔をまわしてから、
座り込んでベランダの段差に顔をすりつけたりしている。
彼はいったん帰ってからもまた出直して戻って来たりした。今回の客引き作戦は大成功だったようだ。