3/11のねこさん 文は田島薫
パネとなじみのおじさん
晴れた日には時々、家の前の坂の途中などで年輩のおやじさんが座
り込んでそばに寝転んでるパネやバッドをなでてることがあるんだ
けど、きょうの午後も事務所の外を見るとの庭の道路際に彼が向こ
う向きに座り込んで後ろ手で寝転んだパネをなでてた。
お、ねこ好きのおじさんが来たね、最初、そばへ寄って来られた時
はそっと逃げようとしたんだけど、ほら、急いで逃げるまねすっと、
なんだこんにゃろ、って後でぶっとばされるといけないから、いや、
ってわけじゃないんですよ、って感じでゆっくり移動しようとして
たらすぐにつかまっちゃってさ、どうなるか、いざとなったらかみ
ついて逃げちゃお、って思ってたんだけど、わるい人じゃないみた
いで、なでられるままにしてたら気持よく寝ちゃったんだよね。