2/5のしゅちょう
            文は田島薫

戦争を止める方法、について 91


元日に能登で起きた大地震に、北朝鮮の金正恩総書記から見舞いの

電報が来たと聞いた時、私は総書記の純粋な同情心を受け取ったん

だけど、わが国の岸田首相は、このメッセージに対してどう考える

か、的確な対応が求められる、などと慎重な姿勢を示した。

首相のこの反応については、核開発やミサイル実験で日米韓を脅す

北朝鮮はなにか魂胆があってのことだろう、って感じてしまった層

は、けっこういるのかもしれないんだけど、敵対関係にある相手だ

ろうが平和的で親切なメッセージを送って来たなら、とりあえずそ

の心を素直に受け取って礼を示すのが最低限必要な相手への敬意と

いうものだろう。

いつも敵視されてる相手に同じように敵視を重ねては疑い、批判し

軍備拡張ばかりやってたら、いつまでたっても平和共存は遠のくば

かりか戦争誘発の危険を作ってるだけ、ってことになるのだ。

北朝鮮が核武装をやってるのは、日米韓が先に軍事的脅しをしたか

らであって、北朝鮮はそれへの防衛をしてるに過ぎないのだ。

北朝鮮ばかりでなく、中国と日米韓の軍事敵対的関係は同じで、そ

の原因を先に作ってるのは日米韓の方なのだから、まず日米韓の方

が北朝鮮や中国に対して敵視をやめて、敬意を尽した平和外交に勤

めるのが一番世界平和のためなのだ。

すでに中国と米国はITの分野などで緊密な相互の経済関係にあるの

だから、軍事的衝突のようなことは無駄と危険以外のものじゃない

ことは双方の主脳は認識してるはずなのに、考えが浅い独裁的リー

ダーの馬鹿げた決断が戦争を呼び起こすのだ。

軍事産業以外、だれも戦争をしたいものはいないはずなのに、それ

が起こるのは、そんなリーダーが、ほんの短期の軽い部分的な制圧

をするだけだ、って始める軍事攻撃が発端になるのだ。

あらゆる他国へ、敵視をやめた常に敬意を持った誠意ある外交で相

互の平和環境作りを徹底すれば、相互の軍備は縮小し、ついには無

用になるのだ。




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