6/19のしゅちょう
            文は田島薫

戦争を止める方法、について 58


アフリカ7カ国の主脳がプ−チン大統領と会い、ウクライナ和平への提

案をしたんだけど、大統領は併合4州の独立を認めることが必要と言い、

前持って同様の提案を受けたゼレンスキー大統領は、ロシアが完全撤退

することが和平交渉の前提、と譲らないので、提案は挫折した。

プ−チン大統領は戦争激化は西側諸国のウクライナへの軍事支援が原因

だ、って主張してるのに、その双方の主張をほっておいて、和平のため

には不法行動したロシアに正しいウクライナが戦争に勝利することしか

ない、って判断してるらしい西側諸国は無責任じゃないのか。

戦争が続けば、双方の市民が無駄に命を落とすことが続くのだから、ウ

クライナのゼレンスキー大統領の方も一旦条件つきで、4州独立も情況

によっては否定しない、ってぐらいの妥協をして一時停戦し、和平交渉

を詰める努力をしてもいいのではないのか。

ウクライナの国土の施設や住宅を破壊するロシアを非道だとウクライナ

は批判するんだけど、勝手な主張だとしても、力でウクライナを制圧し

て支配しようと思ったのが、他国の軍事援助をもらい続けながら、ロシ

ア兵を殺し続けてる事実はロシア側からすれば、軍事攻撃は早くウクラ

イナを敗北させるための軍事行動だ、って立場なのだろう。

ウクライナの子どもたちをロシアに移送させてることも、ウクライナは

批判してるのだけど、ロシアの攻撃の結果だとしても、親や生活の基盤

をなくした子どもたちの保護が目的だ、って言うロシアの主張にも一理

はあるのだろう。

ロシアに移送された数万人の子どもたちの返還行動をしてるボランティ

アによって100人単位の返還はできたらしいんだけど、先日のテレビで

は、身内がいなくなった子どもの1人は親友といっしょに帰国すること

を拒否してロシアの家庭で育ててもらうことになり、戦争が終わったら

帰るかもしれない、って言ってたんだけど、子どもたちが帰った国では

まだ戦争が拡大中で、安全が保障されてないのだから、その帰らない、

って言った子どもの気持もよくわかる気がするのだ。

ロシアもウクライナも特に前線にいる人々は戦争がしたくてしてるわけ

ではなく、祖国愛、といった感情から戦うことを決めた者もいるだろう

けど、国からの半強制的動員による兵士も双方に多くいるわけで、その

多くが不本意に命の危機に曝され続けてるのだから、双方のそういった

無垢の命の保護を前提に、正義の問題はもっと双方の立場を尊重しつつ

話し合うのが有能なリーダーたちがすべき仕事なのだ。




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