12/4のねこさん       文は田島薫

うっしーおっぱられる


きのうの午後、2階の居間の窓から外見てると、向かいのアパートの

自転車置き場の屋根にうっしーが上がって行き、きれいなおねえさん

が顔を出す窓のそばに座ってると、やがて、おねえさんが顔を出した

んだけど、すぐに引っ込んで、また窓から顔を出した時には、愛犬を

抱いてて、どうも、あまり歓迎したくないうっしーに帰ってもらおう

と、少しおどかすつもりのよう。うっしー、しばらくかたまってたけ

どすぐにおねえさんが引っ込んだ後、ゆっくり下へ下りてった。


あいつらいつもここのおねえさんにやさしくされてるんで、じゃ、お

いらもそ〜してもらお〜、って来てみるといつもおねえさんは留守み

たいなんだよな。きょうはいるかも、ってことで待ってるって〜と、

あ、おねえさんだ!待ってました!ってあれ?すぐいなくなっちゃっ

たね〜、あ、またおねえさん!なんかだいてるね。なんだろね、人形

かな?なんだかわかんないけど、今は手がはなせない、つーことなの

かもね。じゃしょ〜がない、手のあいてる時にまた来っか。


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