よよいのよん
            文はよん

乱暴女子のサンダル

良く遊びに来る女子がいる。人懐こく自己主張が強くて、猫好き。総じて以

前の乱暴な振る舞いがいまだに尾を引いて、ほかの子ども達に煙たがられて

いる。夫はを言いたいことを言い他を怒らせ喜んで逃げ回るその女子を自分

の子どもの頃はそんな子どもが多かったし、いい子だけど何を(悪意もふく

めて)考えているか分からない子ども達より良い、と思うらしい。

ある時トイレを貸した時、廊下に足形がポンポンついているんでどうして?

何で私が掃除までしなくちゃならないんだ!と思ってふと彼女の履いている

クロッグサンダルをみると穴だらけ!夫に話すと新しいのを買ってやれば?

と言うことになり、伝えると嫌だと言う。多分気に入って履きやすいんだ、

私だって子どもの頃、気に入ってた千鳥格子のパンツの膝に穴が空いた時、

母親になんども修理してもらって履いていたし、と納得していた、が夫はそ

のサンダルの修理をするようになった。修理しては靴の中敷を切って貼り付

けて、もう二、三度繰り返している…


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