12/11のしゅちょう
            文は田島薫

戦争を止める方法、について 83


ウクライナとパレスチナガザ地区で破壊と殺戮が西側諸国の賛同を

得た形で継続中で、それに賛同する、ってことはどういうことなん

だ、って疑問を持つ者も多いはずなんだけど、それは当然のことな

のだ、なぜなら祖国の国土や国民の命を守る正義があるからだ、っ

て、平然と言ってのける者もけっこう多いようだからだ。

そういった賛同者のたいていは、とりあえず自分や自分の家族が戦

渦のまっただ中にいていつ自分も死ぬかもわからない、って立場に

いるのではなく自分の命は保証された安全な場所で言ってることが

ほとんどなのだ。

戦渦で命の危険の中にいる者たちのほとんどは、一刻も早く戦闘は

終結して安全に家族と生活できることを望むはずだろう。

ところが、前述の無責任な者たちが正義だとか祖国を守るだとかを

言ってるのに対して、そんなものより自分や家族の命の方が大切だ、

って言ったりすると、そういった無責任愛国者たちから、非国民だ、

とか敵国のスパイだ、って非難されるような現象がかつてのどこの

国でもあったし、わが国でもあった。

ウクライナのゼレンスキー大統領も、正直な志しと善意からかもし

れないけど、侵略者から国土を奪還すると謳って、自分も含めて各

方面の安全地帯に住む人々の賛同を求めて、軍事支援をもっともっ

とと足掛け2年もやり続け、数万の兵士の若者や一般市民の死を見

過ごしてるのは、正しいことなんだろうか。

イスラエルではネタニヤフ首相が、一時停戦の延長を求めるハマス

の提案を拒絶して、ハマスをせん滅するまでガザ地区への攻撃はや

めない、って言って、も拒絶して攻撃再開して連日一般ガザ住民の

多くも殺戮し続けてるのは正しいことなんだろうか。

ハマスのテロ殺戮で殺された1200人ものイスラエル国民の家族が復

讐を望んでも不思議ではないけど、その家族でもそれを望んでいな

い者もいるようだし、復讐心とテロ再発を抑える意識に狂信状態に

なったらしいネタニヤフ首相軍はすでに1万8千近くのがザ住民を殺

害しててまだ足りないと、毎日今後もその数を増やしても気にして

いないのは正しいことなんだろうか。

イスラエル国民の1人がインタビューに応えて、ハマスに対する攻

撃は正当なものだ、それのために一般住民に犠牲が出てもそれは仕

方がないことだ、って平然と言ってたんだけど、それこそ、自分た

ちが安全なら自分らのせいによっての他人の死は知ったこっちゃな

い、って言ってることになるんだけど、それでいいんだろうか。




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