よよいのよん 文はよん
故郷の旅 2
今週は一番の目的にしていた私たち従姉妹同士のルーツの菩提寺を探す旅の話をします。
わかっていた事は「御代田」「伍賀豊昇(ごかほうしょう)」という地名。母の叔父に会いに遥か昔に行った事があったがほとんど覚えて
いない。
JR御代田駅の近くで宿をとり荷物を預け、ご主人に聞くと丁寧に地図のコピーをとってこのあたりではという所を二箇所ほどマーカーで印
をつけてくれた。
私たちはそのコピーと従姉妹が持参した写真などを持って町役場に行って聞いてみたところ何もわからなかったんだけど、三件あるお寺の
名前と電話番号を教えてくれてから「お役に立てなくてすみません」
と言っていた。そこからタクシーに乗って運転手さんに聞きながら、
一番高い位置のお寺から回る事にした。
そのお寺に着いて呼び鈴を押すとご住職が出て来たので従姉妹がここを尋ねた理由を告げて昔の写真を見せると「あ!これは先代です」と
言って墓地に連れて行ってくれた、そこには私のかすかな記憶の納骨
堂(一般的な墓地では見かけないのだけれど、その土地ではそんな風
にまとめるらしい…)があり、名前が刻まれた部分の墓石がずらっと
並んでいてその中の一つに祖父の名前が刻まれていた!墓地へ行く途
中に大きな大きな枝垂れ桜があってこの桜のことも兄から聞いていた。
そのご住職から本堂の奥にあるお位牌が祀られた部屋に行って、あま
り見かけない家紋の話とか叔父と母の叔父さんにあたる人の話とかし
てくれた。
こんなにすんなり見つかるなんて…わたし達は見えない力を感じた。
迫力ある浅間山が見え軽井沢が近いけど静かな御代田町は最近移住者が増えているらしい。