10/10のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 74)
先週、鈴木宗男参議院議員が単独でロシアに渡り、外務次官などの要
人と会ってウクライナとの停戦を勧めて来たらしいんで評価したい。
会談の詳細はわからないけど、停戦を一番の目的にしたのに一部を切
り取られて報道され誤解を生んだと言う、彼を信じれば、ロシアは大
国でウクライナとの戦いを続ければ勝利は決ってるのだけど、大人の
対応で停戦をリードすべき、って言ったと推測できる。
ところが、ロシア発の報道では、それのロシアの勝利の部分だけ切り
取られ、戦争継続のロシアの勝利を信じてる、ってニュアンスの報道
をされたので、それをそのまま受け取ったり、発言をロシアに利用さ
れる心配を基に鈴木議員を糾弾したりする議員たちや、所属する政党
は彼の除名を検討してるらしい。
大局的に見た時に、ウクライナ戦争でロシアへは批判と経済制裁と外
交遮断し、ウクライナへは支持と軍事支援一本で結束し西側諸国と一
緒にウクライナだけ見てればいい、って政治家ばかりでは、戦争終結
への和平交渉はうまくいかないだろう。
西側ではフランスのマクロン大統領などはプ−チン大統領と何度も会
談努力してるのに、わが国のリーダーたちはゼレンスキー大統領とは
何度も会ったのに、ロシアへ行ってプ−チン大統領と会おうとする者
はただの1人もいなかったのだ。
鈴木議員は大統領とは会わせてもらえなかったようだけど、相手に敬
意を表しながら精一杯停戦の必要を説いたのだろうから、その言動は
プ−チン大統領にも伝えられたはずで、彼も少なからず停戦への気持
やイメージを持てたかもしれない。
大体、政治家はだれでも個人の政治意見を持って自由に行動するのが
当たり前のはずなのに、所属政党がせせこましい党則で党員の行動を
縛る方がおかしいのだ。
民主主義は、もし少数意見を尊重できないのなら、すぐに衆愚政治に
陥ってしまうのだから、ウクライナとだけ話し合う今の日本の政治家
たちはすでにそれになってるのかもしれない。
鈴木宗男議員は平和実現を求める自分の志しを貫いて行動したのだか
ら、なにも言えずなにも行動できない衆愚たちに批判される必要はな
いのだし、すべての政治家は鈴木議員をお手本にした方がいい。
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