6/13のねこさん       文は田島薫

なんとなくそばへ来るパネ


私を見るとすぐに寄って来るニケとバットと違って、むんはごはんの時

以外にそれは絶対しないし、パネも遠くからこっちを見てるだけのこと

が多いんだけど、時々気まぐれに寄って来る。昨晩も私がちょっと外へ

出て、わが家のとなりのアパートの少し傾斜のある駐車スペースから空

をながめてると、庭にいたパネが歩いて来て、私の足下にそっぽを向い

て寝そべった。続いて、バットも来て並んで寝そべった。


お、あの人が出て来たね〜、あっちへ行くね〜、なんだろね、なにかあ

んのかな?ちょっと行ってみっか。なんだ、空を見てるのか、空には、

なにもないよね。なんだ、なんだ、来てそんしちゃったね〜、これだと、

ぼくはかっくわりーかもね。あ、そだ、ぼくの方が先に、ちょーど、こ

こで寝そべろーと思ってたとこだったんだ。お、あいつも来て、そか、

おまえも、ちょーどここで寝そべろーと思ったのか。


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