●新連載
よよいのよん 文はよん
赤い靴
友だちに誘われて都内に行った。赤い靴を履いて行った、もう20年位前
の靴だ、ずーっと履いていなかったので見た目は新品!形もごく普通なの
で洋服の色合いと夫が「いいんじゃない」という言葉で大丈夫と思った。
私の最近の足事情はとてもおしゃれな靴などとは無縁、ほとんどスニーカ
ーばかりだった。
買い物を終えて昼ごはんのお店を探して歩いていると、靴にペタンという
感じがあったので見ると……靴底が半分はがれてペタペタいっている、ト
モダチはペタペタいうので恥ずかしがって「離れてぇ〜」というので、
わざと、「〇〇さぁ〜ん」と呼んで仕返しした。彼女はすぐコンビニに入
って行って、応急処置に使える何かないか、と一生懸命探してくれている、
いい人!! でも、適当なものはなく、結局左靴底が外れて、私はそれを手に
持ち片方底なしの靴のまま歩いて家に帰って来た。