●新連載
よよいのよん 文はよん
気になる言葉
「オバチャンはノーサンキュー」時々思い出してヤダな、と思う。何かを手
伝おうとした時だったか(ここが肝心なとこなのに…好い事も悪いこともコ
コの記憶がない)6歳の幼稚園児から言われた言葉だ。言葉って厄介でその
時の気持ちと一緒に思い出す、まあ子どもに限らず大人に対してだって自分
の話していることが相手に通じていない、スベってると思いながら話してい
る自分が少しミジメになることはしばしばある。夫に愚痴ると、子どもの方
の立場になっておおらかに受け止めて同じような状況の時の双方の心の持ち
ようを納得いくまで哲学してみたら?と言われたけれど。
しばらくしたら。夏目漱石の『草枕』の冒頭の「智に働けば角が立つ情に棹
させば流される意地を通せば窮屈だとかくに、人の世は住みにくい(グーグ
ルで調べました!)」とか、宮澤賢治の「雨ニモマケズ 風ニモマケズ……」
が頭の中でぐるぐるしだした。