12/20のねこさん 文は田島薫
むんの朝一ひなたぼっこ
今朝外に出てきのうと同じく霜の下りた庭を抜け陽の当る道路ととなりの
アパートの傾斜になった駐車スペースで陽を浴びながら伸びをしてると、
いつのまにか道路に無愛想なむんも出て来ててこっちをちょっと見てから
向いのアパートの駐輪場の屋根に上がった。日陰だった屋根もむんが端に
来て寝転んで間もなく陽が当って、またむんはこっちをちょっと見てから、
気持よさそうに寝そべった。
いやいや、さみ〜さみ〜、お、あいつがつったってんね、あいつもさみ〜
からひなたぼっこしてんのかな、そばでからまれる前にわたいはここ登っ
ちゃって、ここへこ〜座る、てーと、おひさまが、こ〜、ほら、暖ったか
いだろー、ってわたいをつつんでくれるんだよね、あいつがこっち向いて
見てるね〜、そっちのがお日さまに近くてい〜な〜、って思ってんだろね、
ざんねんでした〜、こんにゃろめ。