3/2のねこさん 文は田島薫
パネ、バットを気づかう
バットはむんと仲がわるいんで、夜、いつもむんが玄関前の2つあるキャッ
トハウスの1つに寝てるため、いつもは坂の上にだれかが作ってくれた毛布
つきのキャットハウスで寝てるんだけど、たいていベランダのこれまた2つ
あるキャットハウスの1つに仲良しのパネが寝てるんで、気が向くと来るこ
とがある。先日、ここんとこ玄関前も気に入ったらしいパネが寝てるのを私
が確認した夜、しばらく後、今度はベランダを見てみるといつのまにかバッ
トとパネがキャットハウスの1つにいっしょに寝てた。
いやいや、上の家ん中も夜空の星なんか見えたりしてい〜んだけど、こ〜、
ちょっと曇った寒い日は下のこっちの家のほ〜が、暖ったかくてい〜んだよ
な、ん〜ん、ぬくぬく、うとうと、ちっちゃってると、ありり?おまえ、来
ちゃったのか〜、ここでいっしょにいると、あいつにいじわるされちゃうし、
こいつもおちつかないだろ〜から、しょ〜がないね〜、じゃ、いっしょに上
行くか、よいしょ、ってこの家を出て、上の別荘へいど〜。