6/24のねこさん       文は田島薫

ニケ見回りに来る


わが家に出入りするねこさんのだれもがごはんの時間以外は昼間どっか出かけて

るのに、ニケだけはたいてい玄関のキャッツハウスで寝てたり周辺でうろうろし

てて、私や家人が玄関を出るとすぐに寄って来たりする。

きのうの日曜の午後、家人が1階で洗濯してる時、私が2階の居間でギター弾いて

大声で歌ってたら、いつのまにかベランダにニケが来てて何か言ってるんで、そ

ば行くと何か言いながら私の顔を見上げてるんで、私が、どしたどした、って言

ってみると少し安心したように、すみっこ行って寝そべった。


おばさんじゃない方の声がなにか叫んでるね〜、ぼくを呼んでるのかもしんない

ね〜、ど〜したんだろ〜、なにか急に困ったことが起きてぼくに助けてくれ、っ

て言ってるのかもしんないから、急いで行かなくちゃ、ってとととと、って階段

上がって来たとこなんだよね、お〜い、だいじょーぶか〜、え?なにがあった〜、

お、平気そ〜な顔しておばさんじゃない方が来たね〜、ど〜したいっ、え?心配

かけんじゃないよ〜、なんだ、だいじょうぶなんだね、よかったよかった。


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