映画だ〜い好き        文は福原まゆみ


尾形映画プロデューサーの友人が仕切る映画制作会社で働く映画好き女史が
エッセーを連載してくれてます。
映画女史、好きなこともやっぱり仕事となるとなかなか大変そう。




新しい映画祭


今年の5月に新しく短編映画祭を開催することになった。思えば私の映画祭との関りは

深く、東京国際映画祭では、アルバイト、ボランティア、業務委託合わせて11回分働き、

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭では、第1回目にプロデューサーのアシスタントとして

関わった。映画制作側としては、モントリオール世界映画祭やソウルのEBS映画祭に作

品を出品し、映画祭本番に参加している。今回は参加ではなく、立ち上げに近い。6年

もインターバルがあっての久しぶりの開催だからだ。

私に声がかかったのは、国際映画祭の経験があると言うのが理由だけど、そんなものは

殆ど通用しないと気づいてしまったからさあ大変!まず、多くの作品を集めたくて知り合

いに声をかけたものの、みんな作っているのは長編ばかりだから規定外なのだ。短編を

作っている映画学校などを紹介していただき、毎日駆けずり回っている。そして映画祭

スタッフは殆ど外国人。怖ろしいことにメールも会議も、何から何まで英語がポンポン

飛び交っている。しかも超特急なのだ。東京国際映画祭では、少なくとも内部の会議は

日本語だから、余裕で理解できるのに…。スタッフは映画祭の経験がない人たちばかり

だから、訊かれることも多いし…。いやいや、これは前向きに、無料で英語のレッスン

を受けているぐらいに捉えて頑張ろう。

この映画祭の目玉は、何と言っても審査員が著名なハリウッドのプロデューサーたちで

あること。『ゴッドファーザー PartU』、『レイダース』、『パッション』、『X-MEN

2』、『シンドラーのリスト』などのプロデューサーたちだから、正直私もびっくり仰

天した。アカデミー賞の受賞者もいるではないか。但し、全員が来日する訳ではない。

審査はアメリカでしてもらい、本番は来られる人に来てもらう。これも今までの映画祭

経験ではなかったことで、東京国際映画祭では全員きれ〜に揃う。来日しない審査員が

いるなんて思ってもみなかったなぁ。

さて、応募締め切りが近づいてきているせいか、作品数が急激に増えてきたぞ。頑張っ

て宝探しをしよう。


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