映画だ〜い好き 文は福原まゆみ
尾形映画プロデューサーの友人が仕切る映画制作会社で働く映画好き女史が
エッセーを連載してくれてます。
暑い夏も映画館はしばしの旅と避暑地かも。
夏の映画
今日は30度を超す暑さだった。まだ7月に入ったばかりで、夏休みはもう少し先だけど、
こう暑くては夏休みに入る前に夏バテしそう。
と言う訳で、夏にまつわる映画を考えてみた。あまりにも該当作品が多いので、タイトル
に「夏」が付くものに限定してみよう。
一言コメントを添えて。
『菊次郎の夏』by北野武
母親に会いに行く子どもと、ハチャメチャ大人の菊次郎のロードムービー。泣いて笑って
夏休み。
『あの夏、いちばん静かな海。』by北野武
聾唖者の世界だからこそ、言葉によらない映像表現が活きる。
『真夏の夜の夢』byイジー・トルンカ
人形アニメの奥深さと、チェコ芸術の素晴らしさ。夏にはこんな夢の中で戯れたい。
『夏の嵐』by ルキノ・ヴィスコンティ
フランコ・ゼフィレッリとフランチェスコ・ロージが監督助手という、今思えばあり得な
いほどの贅沢。アリダ・ヴァリの美しいこと。
『君がいた夏』by スティーヴン・カンプマン/ウィル・アルディス
「Wave!」と叫ぶジョディ・フォスターのストップ・モーションが素晴らしい。青春の時
間よ、止まれ!
『河童のクゥと夏休み』by原恵一
夏と言えば河童の出番。少年は夏休みに世界を学び、大きく成長する。夏の終わりと別れ。
『姑獲鳥の夏』by実相寺昭雄
役者・堤真一を研究中。着物姿の似合う、矢印(↑)のようななで肩。失礼!
『美しい夏キリシマ』by黒木和雄
戦争レクイエム三部作の二作目。黒木監督も撮影の田村正毅さんも、そして原田芳雄さん
も今は亡い。
『ヤンヤン 夏の想い出』byエドワード・ヤン
普通の家族に起る、それぞれの問題。ヤンヤンの目には一体どんな風に写っているのか…。
『サマー・ウォーズ』by細田守
実は未見。これを観るなら夏休みでしょう。すごく期待して、サイダー片手に夏装備で観
よう。
いろんな人の夏映画の思い出を聞きたいなぁ。