映画だ〜い好き        文は福原まゆみ


尾形映画プロデューサーの友人が仕切る映画制作会社で働く映画好き女史が
エッセーを連載してくれてます。
それでもなんとか頑張ってきて今も頑張ってます。



天才のウソとホンキ


毎年6月から半年間、映画祭で仕事を頂いている。いつも「今年が最後かもしれないなぁ」

と思いながら頑張って、はや9年。ありがたいことだ。

フリーで映画の仕事をするようになって、一番大きく変わったのは、観られる映画の本数

が減ったこと。忙しくて時間がないのと、疲れている時に座ると眠ってしまうのだ。逆に

一番伸び幅が大きかったのは、なんと言っても英語だ。なぜそんなに伸びたか、話は簡単。

元がゼロだから。英文科を出たわけでもなく、留学経験もない。それどころか、高校時代

は英語が一番苦手で、いつも26点を取っていた。それはそれは見事なまでに26点だった。

100点を取り続けるよりも難易度が高いだろう。「お前はある意味天才だな」と、先生に

称賛(?)されたのが懐かしい。当時は英語が嫌いだったけど、映画がご飯の次に好きだっ

たため、今、日本一悪名高き大学”日大”で映画を学ぼうと思い立った。この時入試のた

めに英語の勉強をしたのが、英語との付き合い始めだった。大学時代は「映画をやるなら、

フランス語を勉強しなさい。ラテン語をやるとなお良い」と恩師に言われ、「はい、やり

ます!」と威張って宣言した…にもかかわらず、な〜んにもしなかった。


はい、私はウソつきです。大ウソつきです。でも、日々反省はします。ウソをついてはい

けないから。そうです、ウソをついてはいけません。ウソをつくのはやめましょうよ。


話が映画から逸れてしまった。いつか大ウソつきの政治家を笑い飛ばす映画を作りたい。


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