歌は世につれ、歳は歌につれ
遅ればせながら最近、歌謡曲に目覚めました。
テレビで歌謡番組をみると、画面に歌詞がでるせいかもしれません。
日本の歌にはこんなに豊かな言葉が使われているのかと再認識。とにかく語彙の威力、
時代をとらえる感性、飢餓感が溢れていてすごいのです。
私は御多分にもれず、青春時代は洋楽で過ごしました。
高校の音楽授業は主にクラシック鑑賞で、社会人になるとビッグバンドでスタンダー
ドジャズを聴き、ダンスホールでマンボやツイストで踊ることもあり、そしてビート
ルズの斬新さを受け入れ、プレスリーのセクシーさに酔い、ローリングストーンズに
感動し、ボブ・ディランに共鳴、一部ロックに刺激を受けたりしました。
ここまで書いて気がつくのです。
洋楽って日本人の私たちにはまずメロディー、リズム、歌唱力で訴えて、その後から
もし歌詞があれば言葉を訳して理解して覚えたのではないでしょうか。
英語学習時代は英語を覚えるためにカーペンターズやナット・キングコールなどクリ
アな英語のポピュラーミュージックをよく聞きました。
とにかくあの頃はジャズなどの洋楽がカッコよくて、体が自然に反応するほど魅力に
溢れていました。
ところが働き盛りの中年、身も心も忙しく音楽から遠のいてしまい、感性はどんどん
鈍くなってクラシックやムードミュージックを“ながら音楽”として重宝する有様で
した。
そして今、年ととともに眠れぬ夜は音楽を聴くという習慣がついたのですが、いって
みればその程度の音楽愛好家というわけです。
ところが冒頭にいったように日本の歌がダイレクトに心に響いてくるのを発見したの
です。
今、はまっているのは“さだまさし”。
心に響く豊かな言葉とともにやわらかで包み込むようなのびのある声に心を震わせて
しまい、かえって眠れなくなるくらいなのです。
言葉の力ってすごいですね。あっ、言い直します。音楽の力ってすごいですね。 |