9/26のねこさん 文は田島薫
茶とらの通勤
この頃、茶とらがわが家の玄関あたりによく来るようなんで、家人がペラペラのプラ容器
にミルクを少し入れて玄関裏に出しておいて1時間後ぐらいに見てみると空に。
毎日のように来てるようなんで、ついついミルクやる、ってことに、いついちゃったらど
〜すんだ飼えんのか、って言いながら私が代わりにミルク持って玄関の外出ると、奥の家
へのアプローチの手すりの間から首を伸ばしてこっち見てるんで、ほら、って容器とミル
クが3分の2ぐらい入ったカップを見せてやって容器に入れておく。
ここんとこたいていミルクが置いてあんで飲ましてもらってんだけど、い〜のかな、あれ
きょうはないのかな、って、思ってると、お、だれかが出て来たぞ、お、ミルク持ってて、
ぼくに、くれる、って言ってるのか、おいおい、まいったね〜、こ〜、面と向かって言わ
れちゃうと、いけないかもしんない、ってもんを横取りしちゃう、ってとこにスリルと喜
び、ってもんがあんのに、これだと、なんだか知らない間に手なづけられて、しまいにゃ
つかまっちゃうかもしんないな〜、気をつけないとな、ま、とりあえず、これ飲むか。