8/15の日記 文は田島薫
オリンピック時間のもの想い
ずっとオリンピックやってるもんで、日本選手が出てるのがわかればけっこういつでも
見てしまい、特に土日はそれ中心の生活、ってことになっちゃったんだけど、こう次か
ら次へといろんな種目見せられてると、0コンマいくつの差の勝負での勝ち負けに一喜
一憂してるのもなんだかどうでもいいようなことに思えなくもない。
ま、そう思うのも、長期間の必死の練習を重ね極限まで鍛えた選手たちのぶつかり合い
では僅差の勝負になりがちな厳しさを私がよくわかってないせいなんだろう。
それでも柔道などで双方が全力を出しきり、悔いのない戦いをして勝敗がつき、お互い
の健闘を讃え合うような情景を見せられると、あ〜、い〜な〜、って感動するんだけど、
有効や相手への指導といったささいなポイントを得た後、勝負を避けて逃げ切って勝ち、
お互いがそっぽ向いて終わるような試合はやっぱりどっかうら寂しいもんがある。
そんな中、一度は挫折してやめようとしたんだけど評価と支援を得て再奮起、猛練習の
末にぶっちぎりの数字で金メダル取った女子水泳選手金藤さんの見事さ。
日本時間今朝の錦織選手の3位決定戦の勝ちテニスや、女子卓球団体の準決勝の負けは、
ごまかしようのない実力を出し切った試合だったんだろうし、同昨晩の女子マラソンの
10何位の結果だって、実はわれわれから非難される筋合のない成績なのだ多分。
だって、たとえば金メダル狙って練習重ねて世界からやって来たのが50人で争ったとし
て、結果世界の10何位になったのが、なんで、だめだ、って言えるのだ。
オリンピックに出て試合の場に立ってるだけで、もう彼らは一流スポーツマンであるは
ずだし、そこでどんなメダル取ろうが取れなかろうが、すごさに違いはないわけで、わ
れわれずぶのシロートは、尊敬の眼差しでのびのび実力を出し切るオスガタをひたすら
拝見させていただき、もしメダル取れたらい〜な〜、って心に念じるだけのような謙虚
さが必要なんであって、選手当人に向かって、やれ金メダル取ってください、とか、メ
ダル期待してます、とか気楽に言ったりして大騒ぎしない方がいいのだ、きっと。