6/27のねこさん       文は田島薫



黄とら固まる


真夏日のようになった先週末の午後、家人と自転車で食料買い出しにでかけたねこよ

こちょう入口角の家。庭をのぞくと、ねこさんたちはだれもいなかった。あ〜、暑い

からな〜、って通り過ぎ、ってここまで先週の文使いまわし。で、行こうと思った時、

すぐ横手の目の前に黄とらが、だるまさんがころんだ、って言われ終わったばっかり

のよ〜な体勢で佇んでいた。われわれは、よ、って手を上げてあいさつしてんだけど、

ねこさん、びっくりしたような顔のまま動かない。しばらく同じことくりかえしてた

ら、ねこさん、ふいに後ろ向いて裏手の方向へゆっくり歩いてった。


いやいや、あのいつもの台の上はあちくていらんないね〜、きょうは、ひとつ、裏の

方へ行って昼寝してみっかな、うん、い〜とこに気がついたね〜、ぼくは、えらいっ、

ぼくんち、こんなに広いのに、ど〜してそこに気がつかないのかな、みんなは、え?

こ〜、ぱっと、気がついちゃったぼくはさっさと涼し〜方へ歩いて行くんだね〜、つ

ってると、なんだなんだ、急にあのまぬけずら2人組がそばに立ってるぞ、こんなに

そばで笑ってやがんの見るとなんだか無気味だね〜、さて、ど〜すっかな、へたに動

くとつかまっちゃうかもしんないから、ゆっくりと、後ずさる、って方がい〜かな。


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