7/27のねこさん       文は田島薫



ミケもグロッキー


週末、猛暑が少し和らいだ夕方、近所のスーパーへ水類の補充に出かけた途中の稲

荷神社となりの家、狭い庭にはねこさんたちの姿が見えない。奥の家のアプローチ

からそこの奥さんが顔出してこっちへ歩いて来たんで、ねこさんが見えないと言う

と、暑いからみんなどっか行っちゃったけど、って言いながら私のいる道路まで下

りて来て、道路をなんとなく歩いて行くんでついてくと、となりの家のガレージ、

この間グレーが寝転んだと同じ場所の車の下にミケの尻が見えた。


いやいやあちーのなんのって、まいったね〜、も〜、ふ〜らふらでさ、なんだか、

ぼ〜っとしながらここにたどり着いたんだよね、ここへ着いてさ、すこ〜し涼し〜

気がしたんだよね、だってごはんもらってるあっちは、あち〜風がどんどん吹いて

んだからこまったもんだ、そりゃ、ごはん食ってる時はがまんすっけどさ、腹減っ

て死ぬか、暑くって死ぬかどっちか、ってことんなって、腹減った上に暑く、って

死ぬより、とりあえずごはん食っとこー、って必死に食ってから、無我夢中でここ

来たんだよね、ほかのみんなはけっこー早めにごはん食ってさっさとどっか涼し〜

とこ行っちゃったらしいんだけど、ごはん残すのがきらいなわたいは気がつくと気

が遠〜くなってきてあぶなかった〜、でも、ま〜、よかったね〜、むにゃむにゃ


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