●連載
虚言・実言         文は一葉もどき


横浜が縄張りの元タウン誌ライター。
貧しさにもめげず言の葉を探求し、人呼んで“濱の一葉”。
ウソ半分、ホント半分の身辺雑記を綴ります。
もどきさんにとっては試練の季節のようです。



6月


低気圧にめっぽう弱くなったのはいつごろからだろうか。

空がどんよりすると急に弱気の虫となって動きが鈍くなり家にこもりたくなる。

6月は梅雨前線が停滞し、次々と低気圧がやってくるから当然体調は悪い。

背中に家を背負っているでんでん虫になりたいくらい。

きっと自立神経が乱れやすくなっているに違いない。

それを乗り越えるには…


ここ数年、6月に私の所属する絵のグループ展が行なわれるようになった。

その前後は準備に忙しかったり、お蔭さまで会期中には観にきてくださるさまざまなお

客様との出会いがあって、すっかり体調の悪さを忘れさせてくれる。

なーんだ、私の不調は完全に気分の問題で、工夫次第でなんとか乗り切れるんだ! 

だからといって、いつも気分をハイにするわけにもいかず… 

気質、体質というものはそんな簡単に変えられるわけでもなし…

なんてあれこれ考えるとまたまたマイナス思考に陥り始めそうなので、話しを変えよう。

先日、お隣のビワとウチの梅の実と物々交換した。毎年の恒例行事となっている。

まずビワのダイナミックな葉と肌色のしもぶくれした実の組み合わせを愛でる。そして

やさしい甘さを味わった。この上ない季節感に包まれるひとときだ。我が家の梅の実は

ジャムにした。


それから、それから、忘れてはならない。6月は私の誕生日がある。この歳になると

楽しみというわけではないけれど、やはり節目ではある。

今年は夫が病気療養中なので、家でひっそりとケーキを食べた。

6月は雨にもマケズ、忙しさにもマケズ、季節感を味わい、気を張って過ごすとしよう。


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