5/26のねこさん 文は田島薫
ねこさん高みの見物
先週は全然ねこさんに会えなかったもんで、2、3週間ぐらい前に見たねこさんの話で。
ねこよこちょう入口角の家の向かい、よこちょうに入って行く道と下り坂との角にある
家のブロック塀をくろとらが突然よじ登った。家人と私はたしか、駅の方から坂を上っ
て来てたら後からも前からも車が来てお互いに見通しを確認しあったりしてすれちがう
ような混雑した状況のまっただなかをどっかからくろとらが歩いて来たもんで、彼のと
っさの判断だったんだろう、塀によじ登ってからそこに座り込み、道の賑わいを見物し
てて、私と家人が、よ、とか、お、とか言って声かけても知らんぷり。
な、なんだなんだ、いつも歩いてる道をあっち行こうと思ったら、いろんなもんがぼく
をじゃましてるね〜、なんだか、おもしろくないね〜、どうなっちゃったんだ?この道、
おっかしーな〜、ちょっとぶつかったりしそうでやばいから、ここをととと、って登っ
て、そいで、よいしょ、って、も〜安心安心。はは〜、なんだかよく見えるね〜、ほほ
〜、でかいやつらがくさい煙り吐いてから行っちゃったね〜、これで元の静かな道に戻
ったな〜、って思ってると、まだなんか残ってるね〜、変な2人組がなんか言ってるよ
〜だけど、も〜、ぼくは、あたりを見てるひと、ってことになってるんで、ぼくの方を
見ても見えない、ってことになってるはずなんだから、ぼくはいませんよ〜。