私戦予備および陰謀罪
最近、驚いたというか、呆れたというか、ついにというか、まったく不可解なニュースが
あった。
26歳の北大生がシリアに渡航し、イスラム国でイスラム過激派組織に加わり、戦闘員と
して働く計画をしたという話。
本人は北海道大学に在籍し、現在休学中。就職活動がうまくいかず、将来に失望し、自殺
まで考えるほど自暴自棄になっていたらしい。どうせ失う命なら日本でなくイスラム国で
・・・さらに戦争に加わり人を殺してみたいと・・・
『青年よ、大志を抱け』の教えにこれを壮大な計画と勘違い?
もちろん、本人はイスラム教徒ではないし、何の思想性も使命感もない。
短絡的で、ひょいと現実と夢想の境界を飛び越えて、火薬も血も臭わない仮想現実を夢見
ているのだろう。それは多分にゲーム的であり、自由社会で育ち極限状態を知らない甘さ
が透けて見える。
秋葉原の古書店で、まるでパート募集のように「勤務地」シリアの募集広告が張られてい
たというのも考えさせられた 日常何気ない身近な場所に危険な落とし穴が潜んでいる。
何事もグローバル化!グローバル化! と声高に云われ、日本にはない民族主義も、もう
他人事ではなく巻き込まれてしまうのかもしれない。
ネットは世界を駆け巡り、情報ばかり詰め込んだ頭でっかちの夢想が、何の実体験もなく
興味本位だけで、ふっと動き出してしまう危険。
老人の『いまどきの若者は・・・』で始まる繰り言はいつの世にもあるといわれるけれど、
やっぱり『まったく何を考えているのやら・・・』とため息交じりの決まり文句で締める
しかない。
さて、逮捕された北大生は刑法の「私戦予備および陰謀罪」というのに問われるのだそう
だ。
こんな罪条があるなんて、初めて聞いた。
我が家では早速夫婦喧嘩に適用している。 |