シリーズ なくて七癖
政治家の癖
政治家というのはおおむね有名大学を出ており、金持ちで弁舌が立ち、綿密で冷静な頭
脳を持っているはず。昔は“末は学者か大臣か”といわれるほど出世コースの代表格で
あった。
ところが、最近の政治家のイメージの悪さはどうだろう。嘘をつく、ぶれまくる、保身
に走る、裏金を肥やすなど、世の親はわが子に政治家を目指しなさい、などとはとても
いえない。
国会中継を見ると怒号が飛び交い、批判はもちろん、週刊誌やマスコミで叩かれ、悪口、
皮肉、うわさや中傷に耐えねばならないのが政治家だ。普通の神経の持ち主ではとても
やってはいけない。厚顔無恥になることも政治家の条件のひとつかもしれない。
けれども、政治家がその地位にとどまろうと大変な情熱を傾けるのは、どうやら政治家
になると、過信と錯覚のある種の陶酔状態になるらしい。それはありもしないリーダー
シップ願望だろう。
だから政治家が政争に明け暮れるのは本能というかサガというかクセなのではないだろ
うか。やめろという方が土台無理なのだ。
政争に勝つとみんながちやほやしてくれるし、自分が考える日本を実現できるのではな
いかと信じてしまう。権力を握ること、名を残すことが快感となる。それは主観であっ
て、客観的にどう見ても首相になるのは無理と分類される人も自分ではなるつもりでい
るからややこしい。
それにしても今の政界は迷走につぐ迷走で機能不全の状態、民主党はもちろん自民党も
他党も目先の損得に走り、政争に勝つことばかり考えている。
しかも政争を繰り返していると、政争が目的となってしまい、本来やるべきことを忘れ、
今決めなければならないことが山積しているのに先送りされている。税金を使ってまっ
たく国民には迷惑このうえない。
いつの時代にも政治家の悪口はうわさ雀の格好の材料で、言いたい放題言って日頃の鬱
憤を晴らすのが常なのだが、今は口にするだけで気が滅入る。
ココア通信のシャンさんが盛んに今の政治のありようをちくりちくりとおちょくってい
るけれど、私はそれでもまだ気が済まない。 |