5/1の日記          文は田島薫

ママチャリで遠出

おふくろは2週に1度病院へ行き、体調の変化がないかのあっと言う間の問診を受けてか

ら痛み止めなどの薬をもらって帰って来るんだけど、前回激痛で入院してからは少し足

腰の力が弱ったんで、いつも私が付き添って行く。先週も家の前に止まる病院の無料循

環バスで出かけたところ、元気で食事もできるものの時々食べるのが苦痛だって言い、

2〜3年前にやった胃の手術後から少なかった食べる量がここのところ更に少な目になっ

てたこともあり体力が落ちてるようなんで、1週間ぐらい入院して点滴を受けたらどう

かと言われ、ふたりで迷ってからそうすることにした。

金、土とバスで見舞いに行くことができたんだけど、日曜祭日はバスが休みなのにゴー

ルデンウィークが控えてて、どーすか、って考え、おふくろの友人の車のお世話になっ

てばかりもなんだし、日曜は休み月曜の休日は自転車で行ってみることにした。

前日、ネットの地図を調べ、今のところ最短と思える道順の距離を計ってみると、22

〜23キロあった(ついでにいつも行くスーパーまで計ってみると、5キロぐらいだと思

ってたのが6キロ以上あることがわかった)。

いつものバスより10分遅れの朝8時15分TシャツにGジャンでママチャリに乗って出発。

茨城のこのあたりは、中高生なら別だろうけど大人は5〜6キロの距離でも車で行くの

がふつうで、自転車で行く人はあんまり見かけない中、いい年して22キロもママチャ

リで出かけるかっこいー私(だろうか)。

さすがに車で走る時より道が2倍ぐらい長くなったように感じる。ま、しかし、田園や

里山風の景色の中(わきは車も通るけど)の鋪道を小鳥のさえずりを聴いたり、梢のそ

よぐのを感じながらペダルこぐのはなかなか気持ちもよくて、予想してたような、へと

へとに疲れることも全然なくたった1時間15分で病院に到着。

都内の事務所でもこれぐらいの距離よく自転車で走ってたから、私も意外に体力あるね、

ってうぬぼれたりしたけど、これぐらいの距離は足で走っちゃう人も多くいそうだから

えばっちゃいられない。でも、来ないと思ってたおふくろの前で、にゅっと顔出したら

びっくりしてたんで、自転車で来た、って言ったら更にびっくりしたのだった。




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