あの日から
あの日から瞬く間に1年が過ぎました。
破壊された原発が復興の大きな妨げとなって、悲劇を一層大きくしています。
また、日本の中枢の病理のようなものが次々と明らかにされました。
例えば、政府や原発関係者は事故直後の「想定外」「ただちに健康に影響を与えるもの
ではない」といったまやかしの言葉に象徴されるように、いい加減で無責任であること。
原発にはたくさんのお金が動き、工業優先の国策で札束と確証のない安全神話で僻地の
農漁村につくったこと。
復興とは名ばかりで政治家は党利党略を、官僚は自分の利権ばかりを考えていること。
などなど。
政治不信の声は高まるばかり。やりきれません。
被災者の人々の口から「しかたがない」「がんばるしかない」といった言葉をよく聞き
ます。まさに日本人なのです。いままで日本人は何事も仕方がないと諦めて働き蜂とな
って頑張り続けて、経済をこれまで発展させてきたのですから。それが日本人の底力と
いえばそうなのですが、横並びと受身の姿勢に危うさも感じます。
敗戦国日本はアメリカの豊かさに憧れ、アメリカのすべてを模倣し、お金万能の経済発
展を目標にしました。アメリカンドリームです。アメリカンドリームとは一獲千金です。
ずっと今まで幸せの優先順位が経済の時代でした。
確かに高度成長の恩恵を受けました。でも、もうこの辺で、と警鐘を鳴らしたのが今回
の震災です。
あなたは幸せですか? 将来への不安はありませんか? と問えば多くの人から悲観的
な答えが返ってくるでしょう。
物ばかりが豊かになって人間を幸福にしないシステムは、変えるしかありません。「み
んなそうだから」「しかたがない」とあきらめる前に、どうしたら幸せになれるかと考
え直して、具体的に「なんとかする」と行動に移すしかありませんね。 |