●連載
がたやま娘のひとりごと 文はこんのたえこ
地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!
たえちゃん夫妻は、いつでもどこでもできるお祝いの技、を持ってんだす。
ひっそりと、記念日
実は、私が結婚してから、もう6年になった。
自分自身でかなりびっくりしている。時の経つのは早い。
記念日、記念日、とはいえど、特に何もお祝いすることは無いし、暑くてご馳走をつくる気
にもなれなかったし、買い物に行ったけど放射能汚染食品が面倒で、買えるものをちょこっ
とだけ買って帰ってきただけだったので、「んじゃ、ちょこっと飲みに行くか。」というこ
とになった。(飲みに行ったからといって、放射能汚染食品を出さない店とは限らないんだ
けどね。)
駅前までぶらぶら歩いて、「どこに行こうかなー」と言いながら、気取らない焼き鳥屋さん
に行くことにした。
そこの焼き鳥屋さんは、おじさん、おばさんに人気がある店なので、けっこう落ち着いて飲
める。以前、友達と飲みに行ったときには、開店から閉店までずーっと居座っていたくらい
だった。食べ物も美味しい方だと思う。
夫婦二人で「お疲れさま〜」と乾杯した。
「早いね〜」「もう6年も経ったんだね」「まだ最近のような気がするけど」などと話をし
た。確かに、結婚してからというもの、父の他界、私の転職、高齢の祖父の介護と他界、葬
式と相続での伯母たちとの揉め事などがたて続けで、心を落ち着けて生活することができな
かったように感じる。私が落ち着いている実感があるのは、ここ2・3年くらいだもの。
・・・と話をしながら、美味しいつくねと、豆腐の燻製で、私は芋焼酎を飲んでいた。芋焼
酎は、食事を美味しくするのね。本当に美味しかった。
閉店まで飲んでいて、二軒目に行こうか、となったけど、行くつもりだった友達の店が混ん
でいる様子が窓から見えたので「帰るか」となって、コンビニで美味しいアイスを買って帰
った。