シリーズ あんな話こんな話
女の集まり
昔から女3人寄れば姦しいという。
まったくその通りで女はおしゃべりでストレスを発散し、そして溜め込んだりする。
先日こんな事件があった。事件なんて大げさなものではなく小さな諍いというべきかも。
ご近所の主婦がなんとなく集まるAさん宅でお茶飲みをしていたときのことだそうだ。そ
うだ、というのは私はその場に居合わせたわけではなく、隣の奥さんから「ちょっと、奥
さん聞いた?」と立ち話での又聞きなのだから。(女は二人だけでも姦しい)
ヘルパーの仕事をしているBさんと、そのBさんとあまり仲の良くない自分の親を介護し
て看取ったばかりの専業主婦Cさんとが鉢合わせをした。
介護の話をしているうちにけんかになった。
Bさんの母親が寝たきりになって施設に入れてしまったのをCさんが非難したのだという。
「自分の母親が倒れたのに他人任せにして、自分は仕事最優先で他人の介護をするなんて、
なんたる親不孝」
というのがCさんの言い分。
一方のBさんにしてみれば
「プロのヘルパーなんだから、他人であろうがなかろうが介護しなければならない立場で
ある。自分の親を看られなくても仕方がない」
というのである。
どちらも一理ある。
自分自身で身内を心込めて介護できるのは幸せであり美談である。ところが現代は介護職
という一つのジャンルができていて、プロとして従事する人がいる時代である。自分で介
護できない事情があって、心を痛めながら他人に介護をおまかせしなければならない人も
いるわけだ。
世の中人はいろいろな事情を抱えて暮らしている。
とかく女は自分のやり方以外を認めず排除する傾向があるような気がする。
その後BさんもCさんも口をきかなくなったという。やれやれだ。 |