ジンジャラー
マヨネーズをやたらと使う人をマヨラーというそうな。そうすると私はショウガをや
たらと使うのでさしずめジンジャラー。なんかパチンコで景気よく玉が出たときの音
みたい。
それもそのはずgingerには名詞のショウガのほかに動詞で元気づける、活気づけると
いう意味があるほど薬効がある食材なのだ。中国では漢方薬にも使われ、血行促進、
風邪、腹痛、冷え性に効くというすぐれもの。
私は炒め物に、タレに、飲み物にと隠し味のようにショウガのすりおろしを入れて、
「どうだ、手抜きなんぞしてないぞ!」とひと手間かけた満足感を味わう。
早速料理に試したい方は、暇なときに刻んだネギショウガを作って冷凍しておくとい
うウラワザがあるので面倒がらずにどうぞ。
では具体的な実践編を申し上げると、冬の定番鍋物のポン酢・みそだれ・ごまだれに、
中華炒め、煮魚には必ず、ただ蒸しただけの温野菜でもショウガを散らしてプラス醤
油マヨネーズで味覚アップ。あまからショウガ味噌を塗った焼きおにぎりは絶品だし、
さらにドリンクでは紅茶に入れたり、風邪対策の玉子酒にはネギとショウガが不可欠。
そして大好きな甘酒にももちろんで、鼻腔をくすぐるかすかなお酒の香りと柔らかな
甘さとショウガできりっと引き締まった風味は、まるで左党になったみたいに口から
お出迎えしちゃうほど。
左党といえば昔、下戸の私がバーなんかに連れて行かれて、おシャレなカクテルは強
くて強くて太刀打ちできず、小さな声で、「ジンジャーエール」と注文したのを思い
出す。このときはジンジャーの薬効のことなんかまったく知らず、ただジンジャーエ
ールというカッコいい響きで、バーでお酒を飲まないカッコ悪さを少しでもごまかそ
う…という苦肉の策だったのだけど。
こうしてなんとなくショウガに縁があって「ショウガの鉄人」を自認する私なのだが、
先日近所の奥さんにばったり会って立ち話。
ショウガの効能を披露すると、奥さん曰く、
「あーら、あーた、ウチではとっくにショウガ崇拝者よ。おかずだけなんてもんじゃ
ないわ。主食は炊き込みショウガごはんよ」
ひぇー、負けた!
今、過激なジンジャラーが増殖しつつあるようだ。 |