9/1のねこさん 文は田島薫
かなたのねこさん2
ここんとこも、ずっと全国的集中豪雨や雷の荒れた天気が続いて、ねこさん、やっ
ぱり、近所で見かけるのは風来坊のうまちゃんが道を一瞬横切るのを見る、といっ
たようなもんだけ。
空模様が怪しくなって来て、少しぽつぽつ来てるんだけど、しばらくは持つだろう、
って踏んで、保険の傘も差し込んだ自転車で食料の買い出しに出かけた。
こんな時にねこさんに会える確率は低いんで、期待しないでいた帰り道、ちょうど
先週、かなたのねこさん見た道角、その道の右手はじゃりを敷いただけのかなり広
い青空駐車場になってて、それの一番奥のところに、色合いの違うとらと、みけの
小さなねこさんが3ひきいて、何か長方形の板の上にみんなで乗ってて、じっとく
っついてたり少しじゃれるマネをしたりしていた。
で、そのちょっと後には駐車場の巾いっぱいにブロックべいがあって、その上のち
ょっと左の方にも1ぴき別のくろっぽい小さなとらが座っていた。
先週よりは近いもののけっこうかなただったんだけど、こんなに一遍に大勢のねこ
さんに出会っちゃったもんで、先週と同じように、ハンドルにあご乗せて、じっと
鑑賞させていただいた。
やっぱりねこさんの感覚は鋭いようで、1ぴきの方はすぐにこっちに気がついて、
自転車止めて、私が視線を送る動作の一部始終に、落ち着かない気分だったようで、
間もなく木の生い茂るへいの後ろ側へ下りてしまった。
「みんなと一緒で安心派」の方はこっちに気がつかないのか、全く気にしない様子。
もういいいか、って適量の観察時間を感じて、その場を去って、家に帰り着き、玄
関の中入ったら間もなく、外ではゴー、ってものすごい雨が降り始めた。