誰の身にも起こること
このところ、身内の危篤状態が続いています。
ひとりは、うちの祖父。
実は、昨年秋ごろから体調が整わないことが多くなり、入退院を繰り返し、寝たきりに
なっています。今年で101歳のため、いたしかたありません。よくここまで丈夫で長生
きしてくれたと本当に感謝しています。
今月初めに入院し、中旬ごろお医者様に余命を告げられました。そうしたら「それっ!」
とばかりに家の片づけをはじめ、この週末でほぼ片付きました。物持ちの良い母とかな
りぶつかりましたが、祖父に付き添っている間に掃除をするのは私なので、鬼の居ぬ間
にやっつけました。博識な祖父なので、貴重な本や物がありますが、ひとつひとつが生
きた軌跡として、ありがたいものです。片付けていたら、思わぬところから亡き父の元
気な頃のおバカな写真なども出てきて「やっぱりバカだったんだなぁ。」と思いました。
もうひとりは、夫の叔父。
まだ60歳くらいですが、2年ほど前に大腸ガンと診断されました。体力もあったので手
術をして、治療を続けながら仕事もしていました。そして、今年の春に初孫が生まれま
した。そうしたらほどなく体調が崩れて、入院の日数が多くなりました。私たちも何度
かお見舞いに行きました。ホスピス病棟に移り、余命数日と告げられたその日、家族総
出で叔父さんの家の掃除をしました。
年をとった人の葬式の準備をするのは「ああそうか、仕方がないことかもしれないなぁ
…」と思うのですが、まだこの世から居なくなるのが早いであろう人の葬式の準備をす
ることは、どうなのかなぁ、と思います。ただ、高齢だったり病気だったり、というこ
とが、気持ちの整理の時間を与えてくれたり、大切な家族との時間に意識を向けること
だったり、自分なりに考える時間を与えてもらっているのかなぁ、とも思ったりしてい
ます。
こちらの世界を卒業して、あちらの世界へ旅立つ人がいます。誰の身にも起こることで、
誰もそれから逃れられません。当然のことなんだけれど、本人にも家族にも、とても大
きなことだと思います。
そして、残された私たちは、今ここで何をするんだろう、と思います。 |