●新連載
クーニーズ          文はえんどうくにこ


世間の荒波を凛々しく乗り越えて来たベテランOLエンドーが
世間の矛盾、不正?を次々あばいて行きます!…多分。

今回は、同情した話というより、是非そんなお相手希望、って話。



出逢い・・・

遅咲きの趣味とか晩熟の恋愛とか、いったんはまってしまうとブレーキのきかない人達

がいる。

免疫の無い状態で何かに惹きつけられてしまうのは、驚異的かつ常識を逸脱した執着状

態をおこしてしまうらしい。その状態が一時的であるのか長期的になるのかは個人差が

あるらしいが。

理性と感性のバランスというか、肉体と生理のバランスというか、不思議な現象である。



ある知人からの話である。まもなく還暦=定年を迎える省庁に勤務の男性がひとまわり

以上年下の女性に恋をしてしまい携帯電話によるメール・着信攻撃が物凄いらしい。

どうやら、彼の妻は27にして童貞を捧げたはじめての女性であり8歳年上で、かつ恋

愛経験はそれ以前も以後もまったくないまま仕事一筋で60歳を目の前にしているとの

こと。

いきつけの酒場で知り合った女性とデートを数回、女性は単なる飲み友達とはっきり意

思表示しているにもかかわらず、関係をもちたいと迫ってくるらしい。『ボクの人生の

節目の思い出つくりに協力して欲しい』などというので冗談じゃないとその女性は啖呵

をきってその場から立ち去った。

会わなきゃいいという女性の意に反し、それからというもの自分の行為言動を詫びるメ

ールが長々と一日に数回。さらに携帯への留守番伝言が何件も。女性はノイローゼぎみ

になり、とうとうメールアドレス・携帯電話の番号まで変えるはめに陥ってしまった。

公務員・初老で紳士的であったので、つい軽い気持で男性誘いに応じたことを、女性自

身も深く反省しているとのこと。



人は見かけで判断するものではないというが、だからこそ意外な出逢いがあったりして

面白いのであるが、分別するのは自分であり、自分の行動に責任さえもてばちょっとし

た冒険もできるかもしれない。

なんだかこんな話を聞いて、まだまだ自分を諦めちゃいけないぞ?!と勇気がわいてき

た。つい


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