2/23ののらねこ 文は田島薫
知らぬ間のねこ出入り朝出勤すると、きれいに洗われた皿にエサが出されていたので、朝1のシャンさんに
お客さんが来たか聞くと、全然見てなくて、きのうの雨で皿に水がたまってたので、
洗って、いつ来てもいいようにエサを入れておいたそうだった。
その後も全然だれも来る気配がなかったんだけど、午後2時ごろになって買物へ行こうとドアの外へ出てみると、いつの間にか皿はきれいに空になっていた。
暖かくなって来たとはいえ、風もあり、ドア閉めてると、気がつかないことも多い。
こんにゃちゃっわ、などと声をかけてくれればわかりやすいんだけども。
で、エサをまた入れておいたけど、それからまただれも来ない、多分。
日が暮れてから、ドアを開けてみると、ちょうど若とらがエサを食べに来てたらしく、階段の方へ逃げるかっこうをしたので、ちょっちょっちょっ食べな食べな、などと言うと、
立ち止まったので、私はドアの中へひっこんだ。
先週末は鈴白とバットマンが来た。
どちらもにせのらねこで、鈴をつけてきれいな毛並みをしているところは共通しているけど、鈴白は肥満ぎみの大きな白ねこで、来ると、びくびくしながらたっぷりエサを食べて帰る。
自分ちで食べてから、またこっちへ間食に来るんじゃないか、って、われわれのうわさだ。
バットマンは黒マスクに黒マント、スレンダーで小柄だけど、どうどうとしてもの怖じせず、いつもほとんどエサを食べることなくそのへん歩き回ってさっさと帰って行く。
きょうも知らない間に鈴白、バットマンの順番でやって来てたのかも知れない。